「FA領域の新規設置においてEtherNet/IPなどイーサネット系ネットワークが、フィールドバスを抜き過半を超えた」そんな調査結果が発表された。その背景には「高性能に対するニーズ、工場設備やIT/IoTシステムの統合」などが存在するという。
「FA分野における新規設置ノード数で、EtherNet/IPなどTCP/IPベースのイーサネット系ネットワークが旧来からのフィールドバスを抜き過半を超えた」――。FA向け通信インタフェースなどの開発製造を行うHMSインダストリアルネットワークス(以下、HMS)が興味深い調査結果を明らかにした。
調査は産業用ネットワークについて、新規敷設されたノード数とその内訳、地域別の差異などを分析しており、最新版では2017年に新規敷設されたノード数とその内訳、過去5年間の推移、その数に基づいてHMSが予測した2018年の敷設数にまで及んでいる。トピックは多いが、とりわけ大きな話題は産業用イーサネット(ここでの産業用イーサネットはEtherNet/IPやPROFINET、EtherCAT、Modbus-TUPなどを含む総称)の伸長である。
HMSの調べではここ5年の間、産業用ネットワークの普及が着実に進んでおり、特に産業用イーサネットに顕著である。産業用イーサネットは2017年に前年比22%の成長率を見せ、ついに2018年にはグローバル市場で52%のシェアを獲得する見込みであるとしている。
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