つながる工場のメリットは広く認識されているが、生産設備の一新は高価である。そこで注目されているのが既存設備のIoT化である。スマート工場EXPOでは、シュナイダーエレクトリックが「3パターンのIoT化」を解説した。
つながる工場といった言葉に代表される、製造業IoTのメリットが評判となって久しい。見える化による生産効率改善や障害予兆検知に始まり、カスタム品を大量生産と同様の効率で実現するマスカスタマイゼーションまで、製造現場をつなげることで得られるメリットは数多い。
しかし、製造工程の完全なIoT化はそう簡単に進められるものではない。実現に際しては「データの収集」「判断」「実行(制御)」の3ステップを必要とするが、生産拠点の完全新規構築でもない限り、こうした工程を一度に導入することは困難である。そこで、「導入先の現状に応じたつながる工場化」を提供する動きが盛んとなっている。
つなげることでのメリットは享受したいが、設備の入れ替えは大きな負担となるので、現状の既存設備をIoT化したいという要望は自然なものだろう。シュナイダーエレクトリックはイベント「第2回 スマート工場EXPO」の「古い設備のIoT化をどのように実現するか?」と題されたセッションにて、どのようにしてつながる工場を実現するかの現実解について解説した。
» パナソニック佐賀工場は2つの顔を持つ、全長100mの生産フロアで見たスマート工場の可能性
» 製造業が変わらなければならない「理由」とスマート工場の実現に必要な「視点」
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。