製造業のIoTスペシャリストを目指そう(7)
IoT時代に求められる標準化「ISO 22400」(2/2 ページ)
解答と解説
解答
正解は、
3.ISO22400の目的は、AI(人工知能)ロボットを安全に利用するための指標を統一することである。
です。
解説
1 国全体を1つの工場とすることを目指すドイツのIndustrie 4.0(インダストリー4.0)では、共通で使用できる生産指標としてISO22400を推進しています。ISO22400は、ドイツのメーカーが主導して作成されました。従って、正しい内容です。
2 MES(Manufacturing Execution System)のKPIの国際標準であるISO22400では、生産性/品質/能力/環境/在庫管理/保全の各領域で計34項目のKPIを定義しています。その中で、最も使用される指標の1つとして労働生産性などがあります。従って、正しい内容です。
3 ISO22400の目的は、業種/業界/会社/工場ごとにバラバラ生産指標を統一し、生産業務を計測するために作成されたものです。生産用のAI(人工知能)ロボットの生産性などを計測することは可能ですが、AI(人工知能)ロボットを安全に利用するための指標ではありません。従って、誤った内容です。
4 主導的な立場だったのではドイツですが、アメリカ、フランス、中国、日本なども標準化の取組みに参加し、IOS22400が作成されました。従って、正しい内容です。
このISO22400は、一般にMES(Manufacturing Execution System)の指標と言われ、生産性や品質など34の指標が存在します。ただし、この全ての指標を共通で管理する必要はありません。自社にあった指標に優先順位をつけて選択し、工場間や企業間で統一を図ることが重要です。
さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか? また次回、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題をお届けしたいと思います。
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著者紹介:
高安篤史氏(たかやすあつし)
コンサランス 代表、中小企業診断士、サートプロ IoT技術講師
早稲田大学理工学部工業経営学科卒業後、大手電機メーカーで20年以上にわたってストレージ製品などの組み込みソフトウェアの開発に携わり、プロジェクトマネジャー/ファームウェア開発部長を歴任する。
自身の経験から「真に現場で活躍できる人材」の育成に大きなこだわりを持ち、その実践的な手法は各方面より高い評価を得ている。DFSS(Design for Six Sigma)に代表される信頼性管理技術/プロジェクトマネジメントやIoT(Internet of Things)のビジネスモデル構築に関するコンサルタントとしての実績やハイスキル人材の育成にも定評がある。2012年8月合同会社コンサランスを設立し、代表に就任。
- 中小企業診断士:神奈川県中小企業診断協会所属
- 情報処理技術者(プロジェクトマネジャー、応用情報、セキュリティマネジメント)
- 2011年IPA(独立行政法人情報処理推進機構)SEC journal No.25にて、論文「DFSS(Design for Six Sigma)による組込みソフトウェアの品質改善」発表
- 「ETEC(組込み技術者試験)・クラス2」グレードA
- IoT検定制度委員会メンバー
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