IDTは、3200MT/s対応デバイス用に定義された最新のJEDEC規格に準拠した、DDR4チップセットの提供を開始する。ノイズを除去する判定帰還型等化器(DFE)、専用NVDIMM通信ポート、細粒度出力信号リングバック制御などの機能を統合している。
IDTは2017年5月、3200MT/s対応デバイス用に定義された最新のJEDEC規格に準拠した、DDR4チップセットの提供を開始すると発表した。レジスタクロックドライバ「4RCD0232K」とデータバッファ「4DB0232K」で構成され、ノイズを除去する判定帰還型等化器(DFE)、専用NVDIMM通信ポート、細粒度出力信号リングバック制御などの機能を統合している。
DFEは、最新のJEDEC規格に組み込まれた機能で、ノイズを除去して本来の信号を強化する。高速のマルチスロットメモリサブシステムにおいて、リングバックやクロストークによって信号電圧振幅の品質が劣化するのを防ぐのに効果的だ。IDTでは、2世代前のデバイスから同機能をサポートしており、同チップセットでも対応した。
4RCD0232Kと4DB0232Kは12Vで動作し、DDR4-1600、1866、2133、2400、2667、2933、3200に対応。前世代のNVDIMM用外部コンポーネントも内蔵している。4RCD0232KはRDIMM、LRDIMM、UDIMMに使用でき、4DB0232KはLRDIMM用にピン配置を設定している。
同チップセットをIDTのNVDIMM向けパワーマネジメントIC「P8800」と組み合わせることで、電源逐次開閉機構や電圧フェイルオーバー、バックアップ電源維持などのための包括的ソリューションの提供が可能になるという。IDTでは、「同チップセットにより、コスト効果の高いLRDIMM 3200ソリューションが実現し、NVDIMM設計の高速化の可能性が生まれる」としている。
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