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造形精度が2倍以上アップした光造形方式3Dプリンタと専用レジンを発表XYZprinting ノーベル1.0A

XYZプリンティングジャパンは、光造形方式3Dプリンタ「ノーベル1.0A」と、ノーベルシリーズ専用の「フレキシブルレジン」「キャスタブルレジン」を発表した。

» 2017年05月29日 15時00分 公開

 XYZプリンティングジャパンは2017年4月、光造形方式3Dプリンタ「ノーベル1.0A」と、ノーベルシリーズ専用の「フレキシブルレジン」「キャスタブルレジン」を発表した。価格は、ノーベル1.0Aが32万4000円、フレキシブルレジンが2万7800円、キャスタブルレジンが3万2800円(いずれも税別)。同年5月8日より販売を開始する。


 ノーベル1.0Aは、レーザーエンジン精度(X/Y軸)が130μになり、造形精度が2倍以上向上した。本体のスクリーンで印刷スピードやレジンの残量を表示し、適切なレーザーパラメータの自動設定、レジンの自動充填(じゅうてん)を行う。また、サポート材の必要性を自動的に分析する。感光性樹脂を使ったUV光造形法を採用し、光硬化性樹脂/フレキシブルレジン/キャスタブルレジンに対応する。

光造形方式3Dプリンタ「ノーベル1.0A」 光造形方式3Dプリンタ「ノーベル1.0A」

 フレキシブルレジンは、弾性に富み、圧力に強い特性を持つ。そのため、中身の詰まった造形物を印刷すると力を吸収する造形物になり、クッションや印鑑などこれまでなかった製品の開発も可能になる。また、ボトルに装着した専用チップがレジンの種類や残量などの情報を取得し、最適なパラメーターで印刷ができる。

 キャスタブルレジンの性質はロウに近く、溶解後に灰や残留物が残りにくい特性を持つ。そのままロストワックス鋳造として使用可能で、伝統製法のプロセスを省ける。

 ノーベル1.0Aの本体サイズは280×345×590mmで、重さは9.6kg(500gのレジンを含む)。最大造形サイズは128×128×200mmで、出力ピッチは25/50/100μになる。


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