富士ゼロックスと慶應義塾大学SFC研究所は、物質の内部構造、色、材料、接合強度などを含めた3次元情報を保持することで、複雑な工程を経ずに立体物をより表現力豊かに出力できる、新しい3Dプリント用データフォーマット「FAV(FAbricatable Voxel)」を共同研究し、その仕様を公開した。
日々進化する3Dプリンタ。フルカラー、マルチマテリアルに対応し、高精細な造形が可能な表現の幅が広がった機種が続々と登場している。
しかし、従来、3Dプリント出力の際に用いられるSTLなどのデータフォーマットでは、3Dモデルの内部構造の記述ができなかったり、色の情報や造形に用いる材料の情報を保持できなかったりなどの課題があり、高性能化する近年の3Dプリンタ本来の能力を十分に発揮し切れていないケースが生じていた。
こうした状況に対し、富士ゼロックスと慶應義塾大学SFC研究所は、物質の内部構造、色、材料、接合強度などを含めた3次元情報を保持することで、複雑な工程を経ずに立体物をより表現力豊かに出力できる、新しい3Dプリント用データフォーマット「FAV(FAbricatable Voxel)」を共同で研究。2016年7月12日にその仕様をWebサイト上で公開した。
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