テスト技術者はこのような仕事をこなす必要がある。このためにはプログラムを常に疑い、正常に動作しているように見えるときでも、そのプログラムを決して信じない心が必要である。プログラムは必ず間違った動作をして、プログラムには必ずバグがあると信じることだ。バグは決して人を裏切らない。テスト技術者はそれを信じて、プログラムを疑う。
テスト技術者は不真面目かつ律義でなければならない。生真面目にテストを行うだけではコストばかりがかさむからだ。テスト技術者には手を抜いても心を痛めないような、ずぶとい神経が必要である。これにはテストの実行に際して手を抜いたことに誇りを持つことであるが、その一方で、テストの分析と評価は律義に行わねばならない。
どこでを力を抜いたかを含めて、テストを真面目に分析し、評価しなくてはならない。非決定的な動作をするAIシステムでは統計分析を真面目に行う必要があり、ずさんな分析と評価は有害でさえあり、何の利益ももたらさないからだ。
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