不確定で不安定な要求を入力として設計を行うときは、防御的な設計になりがちである。不確定な要求に対する仕様をホットスポット(*)として、将来、どのようになろうとも対処できるよう事前に手を入れておく。その結果、やがて設計はホットスポットだらけになる(図4)。
設計ではホットスポットに対して、多くは回りくどい設計(教科書的にはこれを柔軟性とか拡張性とか呼ぶ)をして、ホットスポットがどのようになっても対処できるようにする。例えば、何個ものインタフェースを追加したり、プログラムをデータにして取替え自由にしたり、ありとあらゆるテクニックを使う。しかし当然、設計は複雑になり、見にくくなり、実装は大変になり、実行は重く遅くなる。
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