Simulinkで生成されたモデルを入力するとマルチコア環境に適したコードを自動生成する、モデルベース並列化ツール「eMBP」をイーソルが提供開始した。
イーソルがSimulinkで生成されたモデルを入力すると並列コードを自動生成する、モデルベース並列化ツール「eMBP」を提供開始した。マルチコア開発時に浮上する大きな問題の1つであるソフトウェア並列化を、モデルベース開発の手法を用いて効率化する。
eMBPはMathWorksのSimulinkモデルをブロック単位で並列化し、実装するプロセッサに応じた実行性能を見積もると同時に、並列実行可能なブロックをグーピングして各コアに割り当てる。その後に並列化されたC言語のソースコードを自動生成する。実効性能の見積もりには、ハードウェア構造記述解仕様である「SHIN」が利用されている。
実装可能なプロセッサならびOSについては現時点、ルネサス エレクトロニクスの「RH850」およびイーソルのリアルタイムOS「eMCOS」をサポートしているが、eMBP自体は多種多彩なプロセッサやOSに対応するよう設計されており、サポート環境については今後拡張される予定としている。
本製品は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」の支援を受け、同社と名古屋大学 枝廣研究室によって研究開発された成果を実用化したものである。
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