構想設計段階で行うリスクアセスメントとその対策を盛り込んだ設計プロセスである「リスクベース・デザイン」を支援するツール「Visual Risk」を図研が販売する。
図研は2016年12月1日、構想・設計段階で行うリスクアセスメントとその対策を盛り込んだ設計プロセス導入支援ツール「Visual Risk」の販売を開始すると発表した。
同社と第三者認証機関であるテュフズードジャパンのオフィシャルパートナーである制御システム研究所との提携によるもので、Visual Riskは制御システム製品の開発を行う企業が参照・作成すべき情報を一元管理することでリスクベースデザインやIEC 62443、IEC 61508などへの対応を目指す企業の負担を軽減する。
審査機関へ提出する必要のあるネットワーク図やシステム構成図などを容易に作成できる作図機能を有し、部品故障率データベースや規格要件といった各種ナレッジを登録することも可能。また、1つの設計情報データベースで定量分析/定性分析の双方を実行することもできる。
ISO12100やISO9001が参照するISO31000などリスクマネジメントを必要とする規格においては分析日時や記録者を保存する必要があり、Visual Riskではこうした情報を自動的に記録することで、リスクマネジメント規格に準拠した業務をスムーズに遂行できるのも特徴といえる。リスク分析については単一障害の分析に用いるHAZOPとFMEAを、複数要因の分析に用いるFTAをツール上で連携させることができ、より有益なリスク分析が行えるとしている。
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