ルネサス エレクトロニクスがLPWAの1つ、「LoRa」の標準化団体に加盟。1年以内にLoRa対応マイコンを製品化する。
ルネサス エレクトロニクス(以下 ルネサス)がLoRaWANの標準化ならび運営団体であるLoRa Allianceへの加入を発表した。最上位である「スポンサーメンバー」としての加入であり、1年以内の対応マイコン製品化もあわせて行う。
LoRaWAN(LoRa)はLPWA(Low Power Wide Area:低消費電力・広範囲を特徴とする無線通信技術の総称)の一種で、日本国内においては免許がいらないISMバンド(Industry Science Medical:産業や学術、医療用に開放されている帯域)である920MHz帯を利用する。利用できるチャンネル数などによっても速度は変わるが、ホワイトペーパーには欧州の場合で250bps〜5.5kbpsという記載があり、その伝送距離は10km程度とされている。
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LoRaの主な賛同企業としてはIBMやCisco、Orange、STMicroelectronicsなどがあり、日本国内ではMVNOのソラコムが実証実験を行っており、ソフトバンクやKDDIも2017年中には本サービスを開始すると見込まれている。
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