IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト(5)
ソフトウェアテストの手法と施策(後編)「テストの施策」を反省する(5/7 ページ)
記述的テストと探索的テストのいい関係、その2
前回でも少し触れた記述的テストと探索的テストであるが、これらをどのように組み合わせていくかは、テスト施策で決めることになる。ブラックボックステストの中でも伝統的な記述的テストは過去の経験が多く蓄積されていて、伝承もされている。それに仕様を最初に全てを決めるウオーターフォール型開発にも寄り添うものである。
しかし限界もある。
記述的テストではテストケースを最初に一度に全部記述してからテストを行うので、事前の予想が必要になる。「どこがこの製品の弱点で、どこを多くテストをするべきか」の予想は非常に難しいものである。特に最近のアジャイルソフトウェア開発のように仕様が時々刻々と変化していく世界では、より一層難しくなってきている。
一方、探索的テストは前のテスト結果を元に新たなテストを実施するといった臨機応変なテストであり、これには深い洞察力が必要で、使いこなせる達人も多くはいない。それに伝承することも困難である。しかしこのテストは有用であり、特にいわゆる「最後のバグ」を発見するテストとしては最後の助け舟である。これを使わない手はない。
これらの2つのテスト手法をどのように組み合わせ、施策として取り入れるかであるが、比較的誰でも実施できる記述的テストを前面に出して、多くのバグを刈り取った後(跡)に達人が探索的テストをするという施策が考えられる。しかしこの施策を実施するためには多くの達人(1プロジェクトで1人以上)が必要になり、会社施策として成立するかどうかは難しいところである。
次に考えられるのが、凡人による平和的な探索的テストである。達人による独断専行的になる探索的テストでなく、複数の凡人が協調しながら平和的に行う探索的テストである。
これなら話し合いが行われ、それを記録することで伝承も可能である。効率は落ちるかもしれないが、この探索的テストも施策の1つになる。記述的テストと独断的探索的テスト・協調的探索的テストのバランスを取ることこそが、組織の力と個人の力を融合し大きな力となる。
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IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト
言うまでもなくソフトウェアテストは重要だが、IoTやAIなどの新しい概念によってソフトウェア自体の在り方が変わりつつある中、旧来からのテストを踏襲するだけでは成果は得られない。新時代のソフトウェアテストについて、考察する。
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