米コグネックスコーポレーションは、3次元ビジョン部門の強化を目的に、3次元マシンビジョン技術に強みを持つ2社の買収を発表した。
米コグネックスコーポレーションは2016年10月31日(米国時間)、3次元ビジョン部門の強化を目的に、3次元マシンビジョン技術に強みを持つ2社、ドイツのEnShapeとスペインのAQSenseを買収したことを発表した。
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同社は、3次元ビジョンセンサーおよびソフトウェアを手掛けるEnShapeを同年10月27日に買収。EnShapeの3次元センサーには、高解像度で高速な画像取り込みを実現するエリアスキャンテクノロジーが使用されており、レーザラインスキャナーで用いられる搬送機構が不要となる。EnShapeの高度なスキルを備えた3次元ビジョンエンジニアのチームが、独イェーナを拠点とする新しいコグネックスエンジニアリングセンターに加わる予定だという。
また、同社は同年8月30日の段階で、3次元画像処理ソフトウェアを手掛けるAQSenseの買収を完了している。AQSenseは、フィールドテスト済み3次元ビジョンツールのライブラリと、3次元ビジョンアプリケーションのセットアップを容易にする設定ソフトウェアパッケージの開発・販売を手掛けるソフトウェアメーカーである。AQSenseのソフトウェアエンジニアらは既に、コグネックスコーポレーションの3次元エンジニアリングチームに加わっているという。
3次元ビジョン部門の強化を目的とした企業買収について、コグネックスコーポレーションの画像処理製品(Vision Products)部門のバイスプレジデントであるJoerg Kuechen氏は次のように述べている。「自動車、家電、物流などの業界で3次元ビジョンの需要が拡大している。今回発表した2社の買収によって、特に経験豊富な2つのエンジニアリングチームが新たに加わり、革新的な新しい3次元製品の市場投入が加速すると確信している」。
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