展示会「CEATEC JAPAN 2016」が閉幕した。近年はITとエレクトロニクスの総合展示会として開催されてきたが、今回は「CPS(サイバーフィジカルシステム)とIoTの総合展」として開催されたが、そのメッセージは明確だったのだろうか。
これまでITとエレクトロニクスの総合展示会として開催されてきた「CEATEC JAPAN」が、2016年はその冠を「CPS(サイバーフィジカルシステム)/IoT(モノのインターネット)の総合展」と付け替えた。
この変化は「モノ売りからコト売りへのシフト」「製造業のサービス化」などといった言葉でも説明できるが、端的に言えば、主催団体の1つであるJEITAが「高機能で安価なモノ作りは十分になり、今度は、製品やサービスをつなぎ合わせることが人や社会を豊かにする」と表現した「つながること」の重視だ。
来場者数を見れば2016年10月4〜7日の会期で前年からさほど変わらぬ動員を記録しているが、「つながること」を打ち出した2016年のCEATECは、その期待に応える内容となっていたのだろうか。
公式サイトに掲載されている会場レイアウトを見ると分かるが、ホール6にアルプス電気やローム、ミツミ電機などのエレクトロニクスメーカーが配置され、ホール6から最も距離が離れているホール1にはパナソニックやNEC、富士通、NTTグループなどITに強みを持つ企業が配置された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。