オムロンは、包装材に印刷されたカラーマークを検出するためのカラーマーク光電センサー「E3S-DC」シリーズと、カラーファイバーアンプ「E3NX-CA」シリーズを発売した。
オムロンは2016年6月、包装材に印刷されたカラーマークを検出するためのカラーマーク光電センサー「E3S-DC」シリーズと、カラーファイバーアンプ「E3NX-CA」シリーズを発売した。
E3S-DCとE3NX-CAシリーズは、さまざまな条件下でも色の差を安定して検出するオムロン独自のセンシング技術とアルゴリズムを搭載。多様な包装材のカラーマークを確実に検出し、包装材のロット変更などに合わせて設定を最適化することで、設備の突発的な停止を未然に防ぎ、稼働率を高めることができる。
これまでのカラーマークセンサーの場合、反射率の高い光沢包装材ではセンサーの受光量が飽和しないようにセンサーの取り付け角度を調整する必要があった。今回発売のカラーマークセンサーは、受光範囲を大幅に拡大したため、真上からの設置でもアルミ蒸着の光沢包装材を飽和せずに安定的に検出できる。E3S-DCシリーズは、従来製品と比べて高反射率が1.3倍の光沢包装材でも検出可能に、E3NX-CAシリーズでは光量を調節することで4倍も検出可能になった。
また、包装材のデザインがカラフルになると、カラーマークとデザイン部分(下地)の色差が少なくなるため、誤検出の原因となっていた。新カラーマークセンサーでは、「低ノイズ高S/N比受光システム」により、わずかな色差しかない同系色の色も安定検出できる。さらに、包装材のロットごとに生じる色のばらつきが原因となる誤検出は、カラーマークおよび下地のRGB色情報を上位機器に伝送し、定量化する新機能により防げるという。
E3S-DCの光源には赤/緑/青色発光ダイオードを、E3NX-CAには白色LEDを使用している。
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