DMS2018
「数年以内にトップを」――XYZプリンティングが産業用3Dプリンタ6機種を初公開
XYZプリンティングジャパンは、「第29回 設計・製造ソリューション展(DMS2018)」に出展し、産業用3Dプリンタ6機種を国内初公開。「世界に先駆けて日本で先行展開する」と産業用3Dプリンタ事業への本格参入をアピールした。
EMSの強みを武器に、産業用3Dプリンタ事業を本格化
XYZプリンティングジャパンは2018年6月20~22日の3日間、東京ビッグサイトで開催された「第29回 設計・製造ソリューション展(DMS2018)」に出展し、産業用3Dプリンタ6機種を国内初公開。日本における産業用3Dプリンタ事業への本格参入をアピールした。
EMS事業の強みを武器に、圧倒的な低価格戦略で個人ユースを含むデスクトップ3Dプリンタ(ローエンド3Dプリンタ)領域でシェアを伸ばしてきた同社だが、約2年前の「CES 2016」(2016年1月6~9日)において産業用3Dプリンタ製品を発表しており、軸足を少しずつハイエンドの産業領域に向けてきた。
XYZプリンティングジャパン セールス&マーケティング シニアディレクターの宇野博氏は「われわれがこれまでシェアを伸ばしてきたデスクトップ領域と、Stratasysや3D Systemsがビジネスを展開するハイエンドの産業領域との間にはギャップがある。その空白のエリア(市場)に対してEMSの強みを生かし、低価格で高品質な産業用3Dプリンタを順次投入する。世界に先駆け日本市場で先行展開し、日本の厳しい目を持つ製造業の皆さんに認めてもらった上でさらに拡販していく。数年以内に産業用3Dプリンタ市場のトップシェアを目指したい」と述べる。
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今回投入するのは「PartPro350 xBC」「MfgPro230 xS」「PartPro300 xT」「PartPro100 xP」「CastPro100 xP」「MfgPro220 xPF」の6機種。それぞれの特長は以下の通りだ。
CarbonのCLIPテクノロジーを超える!? 超高速3Dプリンタも
PartPro350 xBCは、バインダージェッティング方式のカラー造形3Dプリンタ。インクジェットヘッドから液体の結合剤を噴射して石こうベースの粉末材料を硬化させる方式で、カラーインクによる着色が可能だ。最大造形サイズは222×350×200mmで、1時間当たり最大18mmのスピードで造形できるという。「非常に大型のインクジェットヘッドを採用したことで、Y軸方向にヘッドを移動する必要がなくなり、同じ方式を採用する一般的な3Dプリンタと比較して1.5倍高速である。また、インクジェットの解像度も高く競合製品よりも高品質な造形が実現できる」(宇野氏)。販売価格(税別)は428万円で、競合製品の3分の1程度の価格でバインダージェッティング方式のカラー造形3Dプリンタが手に入るという。
MfgPro230 xSは、レーザー焼結(SLS)方式の3Dプリンタ。高精度かつ耐久性の高いパーツ製造が可能で、航空宇宙や自動車といった要求の厳しい業界にも対応する。最大造形サイズは230×230×230mmで、1時間当たり最大20mmのスピードで造形できる。「通常、高額なSLSの3Dプリンタが800万円台で入手できる。付帯設備を含めても1000万円以内に収まる。この低価格化を実現できた点が最大の強みといえる。従来のバインダージェッティング方式の3Dプリンタを購入する感覚で、SLSが手に入る。これは非常に大きなインパクトだ」と宇野氏。なお、MfgPro230 xSの販売価格(税別)は828万円である。
PartPro300 xTは、デュアルエクストルーダ採用、加熱チャンバー搭載の産業向けFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタである。最大造形サイズは300×300×300mmで、さまざまなエンジニアリングプラスチックが使用できる。販売価格(税別)は98万円。
PartPro100 xPとCastPro100 xPはDLP方式の光造形3Dプリンタで、従来のDLP方式の3Dプリンタよりも高解像度化し、精度がアップしているという。PartPro100 xPは小物部品向けの高解像度モデルで、CastPro100 xPは宝飾用キャスティングに特化したモデルとなっている。販売価格(税別)は前者が45万8000円で、後者が49万8000円である。
MfgPro220 xPFは、毎分1cmの積層を実現するLSPc(超高速光造形)技術を搭載した新コンセプトの3Dプリンタ。米Nexa3Dとの共同開発で実現したもので、DMS2018で世界初お披露目となった。最大造形サイズは220×120×380mm。販売価格(税別)は298万円となる。「似たようなコンセプトとしてCarbonのCLIPテクノロジーがあるが、MfgPro220 xPFは毎分1cmの積層を実現し、スピードが速く精度も高い」(宇野氏)
なお、XYZプリンティングジャパンは、国内における産業用3Dプリンタ市場への本格参入に向けて2018年6月にイグアスと販売代理店契約を締結。今回発表された6機種は、2018年7~9月にかけて順次イグアスを通じて販売される予定だという。
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