IoT時代の組み込み系ソフトウェア品質(8)

間違いだらけの組み込み系品質管理、面倒な品質管理を楽しむコツ(1/4 ページ)

ソフトウェアの品質管理はつらくて面倒だ。品質計測や品質制御は効果をすぐに実感できるが、品質管理の効果は後でしか得られない。「面倒だが後が楽になる」と分かってはいても面倒は面倒である。こんな品質管理を楽しくする方法はあるのだろうか。

楽しく美しくなければ品質管理ではない

 品質管理は品質のお守りでも、縁の下の力持ちでもなく、日常業務でもなく、習慣でやるものでもない。目的を持って、強い意志でやりぬき、そして楽しく美しく品質管理をするのだ。……と品質管理が途中で挫折しないために、最初に宣言したい。

美しく整然とした世界と荒廃し崩壊した世界

 品質管理がきっちりと行われると、品質に関係するデータは整然と並べられ、いつでも瞬時に取り出せる。品質分析で新しい分析をするときにもその効果は絶大だが、それより大事なことは、整然と管理するという文化が根付くことである。この文化の下、品質計測から品質制御、品質管理のサイクルが良い方向に回り出す。

 一例を挙げるならばバグはいろいろな角度から周辺情報も含めて計測され、過去の管理されたデータと比較され、統計的な判断が下される。その判断に従って、バグは制御され、最終的には消去される。この様子がしっかりとバグ管理表に記録され、バグは誕生から死亡までを管理されることになる。なんと美しい世界であることか。

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図1 品質活動サイクル 図1 品質活動サイクル
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IoT時代の組み込み系ソフトウェア品質

組み込みソフトウェアにおける「品質」とは、一体、何者であろうか。多用されている言葉であるがその実態はようとしてしれない。この連載ではIoT時代の組み込み系ソフトウェアの品質」をテーマに開発現場の目線で見ていく。出演者は情報系に籍を置く大学1年生の紅美 香美(くみ こうみ)と品質 寛容(しなしち ひろい)。

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この記事の著者

五味弘
五味弘

OKI(沖電気工業) シニアスペシャリスト、エバンジェリスト。博士(工学)。 ソフトウエアの開発支援・教育に従事。電子情報振興協会(JEITA)専門委員会の委員長や情報処理振興機構(IPA/SEC)などの委員多数。三重大学などの非常勤講師も務める。エンタープライズ系と組み込み系におけるソフトウエア開発の知見融合が関心事。 共著書に『定量的品質予測のススメ』(オーム社、2008年)、『プログラミング言語論』(コロナ社、2008年)などがある。

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