NSW/PTC/HPE ファクトリーIoT スモール・スターター・パッケージ
工場IoTは小さく始めて、大きく育てる――少ない初期投資で着実な導入を支援(1/2 ページ)
工場の見える化を実現すべく、IoT導入に大きな期待を寄せる製造業。しかし、現在本格的にIoT導入を進められているのはごく一部である。そうした中、さまざまな課題や障壁を取り除き、月額50万円からのスモールスタートでファクトリーIoT導入を支援するパッケージを、日本システムウエア、PTCジャパン、日本ヒューレット・パッカードの3社が発表した。他のIoT導入支援サービスとの違いはどこにあるのだろうか。
単純ではない工場/生産現場におけるIoT導入・立ち上げ
あらゆる産業界において、IoT(Internet of Things)導入に対する期待が高まっている。中でも製造業では“工場の見える化”を実現し、生産性向上や競争力の強化を図ろうとする動きが活発化しつつある。
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しかし、そうした大きな期待に反して、いざ工場のIoT導入を始めるとなると、「どこから始めたらよいか分からない」「投資対効果(ROI)が見えない」「どうやってデータ活用したらよいか分からない」「セキュリティは本当に大丈夫か」といったさまざまな課題にぶつかってしまい、IoT導入が頓挫してしまうケースがよくある。
実は、本格的なIoT導入に踏み切ることができた企業の多くが、小さく始めて、実績を少しずつ積み上げ、プロジェクトを次第に大きくしていくアプローチをとっているという。そもそもIoT導入による効果は、無数に収集されたデータを分析・解析しながら、新たな価値につなげていくことで得られる。そのためには、そのデータが持つ意味やそこから見えてくる課題や仮説というものを、繰り返し検証していく必要がある。いきなりシステムを導入して終わりというわけにはいかず、方向性や得られる価値、そして費用対効果というものを少しずつ見定めていかなければならない。それらが見えてこなければ、本格的なIoT導入やプロジェクトの立ち上げ・進行も難しいため、頭を悩ませている企業が多くいる。
HPE、PTC、NSWが工場IoT導入の支援に向けて協業――その内容とは?
トップダウンでIoT導入を迫られているが、思うように進められない――。そのような製造業に対して、日本システムウエア(以下、NSW)、PTCジャパン(以下、PTC)、日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)の3社は、工場のIoT化(ファクトリーIoT)推進のために必要な「ハードウェア」「ソフトウェア」「サービス」「サポート」を1つのパッケージにした、「ファクトリーIoT スモール・スターター・パッケージ」の提供を2017年2月23日から開始した。
同パッケージは、ファクトリーIoT用ハードウェアとして最適化されたHPEの「Edgeline EL1000 Converged IoT System」に、PTCのIoTプラットフォーム「ThingWorx」を導入したシステムと、ThingWorxの豊富な導入実績を持つNSWのプロジェクト支援サービス/サポートがセットになっており、1年間のサービス利用の形式で月額50万円から利用することができる。既に工場で何らかのデータ収集まで行っている製造業であれば、NSWによる約1カ月間のシステム稼働サービス/サポートを受けることで、2~3カ月程度の期間で初期段階の工場の見える化が実現できるという。
今回のリリースに当たり、日本システムウエア ITソリューション事業本部 ビジネスイノベーション事業部の竹村大助氏は次のように説明する。「ファクトリーIoTの場合、通常のシステム開発のように、最初からある程度要件が決まっていて、それを目指して構築すればよいというわけにはいかない。少しずつPDCAのサイクルを回しながら、効果や方向性、費用対効果を見極めてIoTへの取り組みを進めていかなければならない。われわれが提供するパッケージは、IoTの本格導入の前段階で、POV(事業化検証)を行える初期の環境構築を支援し、その後はお客さま自身でさらに環境を作り上げていくことができる、そのようなプラットフォームを提供するものだ」(竹村氏)。
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