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EMIを低減するスプレッドスペクトラム拡散発振器SiTime SiT9005

SiTimeは、電磁干渉(EMI)のコンプライアンステストを容易に行える、スプレッドスペクトラム拡散発振器「SiT9005」を発表した。1M〜141MHzの周波数に対応し、キャリア周波数で最大17dB、高調波で最大30dBのEMIを削減できる。

» 2017年10月20日 12時00分 公開

 SiTimeは2017年9月、電磁干渉(EMI)のコンプライアンステストを容易に行える、スプレッドスペクトラム拡散発振器「SiT9005」を発表した。1M〜141MHzの周波数に対応し、キャリア周波数で最大17dB、高調波で最大30dBのEMIを削減できる。また、スペクトラム拡散変調に加え、クロック信号の立ち上がり、立ち下がり時間を調整する機能も装備した。

「SiT9005」 スプレッドスペクトラム拡散発振器「SiT9005」

 28のスペクトラム拡散オプションを備え、変調率はセンタースプレッドが±0.125〜±2.0%、ダウンスプレッドが−0.25〜−4.0%。Cycle-to-CycleジッタとPeriodジッタは15ピコ秒未満で、高速チップに対応する。同社のプログラマブルライター「Time Machine II」に対応し、即時書き込み、検証が行える。

 スタンバイ時の消費電流は0.2μAのため、バッテリー駆動システムに活用できる。−40〜85℃の温度範囲で±20ppmの周波数安定性を可能にする他、三角波およびHershey Kissの2種類の拡散プロファイルに対応した。業界標準の2.0×1.6mm、2.5×2.0mm、3.2×2.5mmパッケージで供給され、容易に置き換えができる。既に量産を開始しており、サンプル出荷に対応している。

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