2024年12月1日付(米国時間)でIntelを去った元CEOのPat Gelsinger氏。同氏が去らざるを得なかった経緯と、これからのIntelについて考察してみたい。
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結局2024年12月の話題はIntelが全てかっさらっていった感がある。まぁPat Gelsinger氏の解任は、それほどにインパクトがあったということだ。既に「苦境のIntel、一体誰がPat Gelsingerの代わりを務められるのか」とか「『Intelは私の人生そのものだった』Pat Gelsinger氏がCEO退任」など、多数の記事が上がっているからお読みになった読者も多いと思う。
ちなみに今回の辞任で一番批判にさらされたのは取締役会である。解任から4日後の12月5日、Intelの取締役会は元ASMLのプレジデント兼CEOだったEric Meurice氏、それとMicrochip TechnologyのCEOであるSteve Sanghi氏を取締役会に加えた事を発表したが、これは新CEOの候補者探しのための一環といった雰囲気が強い。ただこの2氏はGelsinger氏解任後に追加されたメンバーであり、それ以前の11人のメンバーに対する風当たりが非常に強い。そもそもこの11人の取締役のうち、半導体業界でのビジネスの経験が豊富なのは事実上1人、元Intelで最高財務責任者(CFO)を務めていたStacy Smith氏だけであり、後はCEOなりマネジメントの経験とかコンピュータ業界の経験はある、もしくは半導体そのものの経験はあるものの、半導体業界でのビジネスの経験には乏しいメンバーがほとんどである。しかもそのうちの少なからぬメンバーが、2013年あたりから始まるIntel最悪の期間にずっと取締役であり続けた。
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