「機能性」「コスト性」「操作性」「連携性」「効率性」「運用性」の6つのポイントでレーダーチャートを作成し、3D CAD製品を評価する連載。今回は、ミッドレンジ3D CADソフトとして製造業などで幅広く活用されている「SOLIDWORKS」を取り上げます。
前回「3D CAD選びで失敗しないために知っておきたい“6つ”のポイント」では、3D CAD活用のメリットと、本連載で使用するレーダーチャートについて説明しました。
今回からいよいよ実際に3D CADソフトを分析して、その特長や評価ポイントを紹介します。まず取り上げるのは、ミッドレンジ3D CADソフトとして製造業などで幅広く活用されている「SOLIDWORKS(ソリッドワークス)」です。
職業柄、現在複数の3D CADを使用している筆者ですが、実は最初に本格的に勉強した3D CADがSOLIDWORKSでした。それまで2D CADを使ってきた筆者にとって、「3D CADって楽しい!」と感じさせてくれた思い出深い製品でもあります。
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SOLIDWORKSは、1995年に初の“Windows完全準拠3D CAD”として登場し、1997年にハイエンド3D CAD「CATIA(キャティア)」を手掛けるフランスのDassault Systemes(ダッソー・システムズ)に買収され、現在に至ります。機械設計用の3D CADとして、コンシューマー製品をはじめ、産業設備や医療機器、建築/プラントなどさまざまな業界で使用されており、ユーザー数も全世界で約560万人(2018年10月時点)いるといわれており、年々その数を増やしています。
注目される理由の1つとして、年に1度のバージョンアップがあります。毎年ユーザーの声を反映した機能強化がなされ、より使いやすく、より高機能になっていくSOLIDWORKSの進化に満足しているユーザーも多いのではないでしょうか。ちなみに、2018年11月には最新版の「SOLIDWORKS 2019」が登場。新バージョンの特長などについて詳しく知りたい方は「設計・製造プロセスにおける情報伝達性を最大限に高める『SOLIDWORKS 2019』」を併せてご覧ください。
それでは、ここから前回紹介した6つのポイントに合わせてSOLIDWORKSの特長を細かくチェックしてみましょう。
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