ソリッドワークス・ジャパンは2018年11月1日から販売開始する「SOLIDWORKS 2019」に関する記者説明会を開催。“Design to Manufacture”をテーマに、250項目以上の機能強化が行われた新バージョンの注目機能を「パフォーマンス」「機能の深化」「ポートフォリオの活用」「イノベーション」の4つの視点で紹介した。
ソリッドワークス・ジャパンは2018年10月22日、3次元設計開発ソリューション「SOLIDWORKS」の最新バージョン「SOLIDWORKS 2019」に関する記者説明会を開催。注目の新機能について、同社 マーケティング部 田口博之氏が解説した。
同年11月1日から販売開始するSOLIDWORKS 2019は「Design to Manufacture」をテーマに、250項目以上の機能強化が行われ、モノづくり全体にわたるプロセスと情報伝達性を支える多数の機能追加および改良が行われた。
このDesign to Manufactureというテーマには、設計から製造に至る全フェーズで生成される情報をシームレスにつなげる環境の提供。そして、この環境を駆使することで品質向上、利益拡大、短期市場投入の実現を可能にするという思いが込められている。「“Design to Manufacture”の実現こそがソリッドワークスの目指すべき方向性であり、ミッション(使命)だと認識している」(田口氏)
設計・製造プロセス(モノづくりの流れ)自体、これからも大きく変わることはないと思われるが、製品の複雑化や多品種少量生産の対応などを背景に、モノづくりに関する情報量と関係者の増加は避けて通れない。さらに、各プロセス間の情報のやりとりにおいても変換や作り直しの手間が発生し、“伝達すべき情報の欠如”がより一層生じやすくなるという。
こうした課題を背景に、SOLIDWORKSは製造情報(PMI)を付加し、モノづくりの情報をシームレスかつ確実につなげるプロセスを確立。製品設計から製造までを広範にカバーするSOLIDWORKSブランドの製品群(ポートフォリオ)の各機能を組み合わせることで、プロセス全体の情報伝達性を最大限に高めることができるとする。
前述の通り、最新のSOLIDWORKS 2019では250項目以上もの機能強化がなされている。そのため、同説明会では特に注目すべき新機能を「パフォーマンス」「機能の深化(※)」「ポートフォリオの活用」「イノベーション」の4つに分類して説明が行われた。以降で詳しく紹介しよう。
(※)“重要な設計情報を細部まで容易に捕捉できる”という意味を込めて「進化」ではなく「深化」として紹介された。
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