前回に引き続き、プロ野球でおなじみの「マジック・ナンバー(通称:マジック)」をテーマにお届けします。今回は、「第三者が開発した『マジック計算アプリケーション』のテストケースを設計せよ」というお題に対する「形式テスト」と「正常テスト」について取り上げます。
今回の講座では、プロ野球でおなじみの「マジック・ナンバー(通称:マジック)」をテーマにしています。
前回は、マジックの定義や計算方法を具体的に紹介しました。マジックの計算は、高性能計算機を使い、複雑な式やロジックを駆使していると思いがちですが、実は掛け算と割り算だけの単純で原始的な方法で算出しています。中学3年生レベルの数学力と思考力があれば、マジックを計算できます。ただし、漏れなくきちんと考えることは容易ではありません。そのためには、システマチックなアプローチが必要です。PCが一般的でなかった昔は、電卓で面倒な計算をしていましたし、電卓が登場するはるか以前の1800年代のアメリカメジャーリーグ時代は、紙と鉛筆と頭だけで計算していました。
今回は、「第三者が開発した『マジック計算アプリケーション』のテストケースを設計せよ」というお題に対する「形式テスト」と「正常テスト」を見ていきましょう。
前回も紹介しましたが、ソフトウェアにおける「テストケースの設計」は、高校の英文法の先生が作る期末試験の問題に似ています。英語の先生は、やみくもに問題を作っているのではなく、全ての設問に“意味”があります。おそらく英語の先生は、以下を想定して問題を作るはずです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。