トッパン・フォームズ 検知機能付きICラベル
アンテナの断線で開封や水ぬれを検知するICラベルが“物流現場のIoT化”に貢献
トッパン・フォームズは、バッテリー不要で簡易センサーとして利用できる検知機能付きICラベル「開封検知ICラベル」と「水濡れ検知ICラベル」を新規開発した。使用するシステムや読み取り用リーダーなどを含め、2020年度までに30億円の売り上げを目指すという。
トッパン・フォームズは2018年3月13日、バッテリー不要で簡易センサーとして利用できる検知機能付きICラベル「開封検知ICラベル」と「水濡れ検知ICラベル」を新たに開発したことを発表した。
従来のIDのみを取得するICラベルとは異なり、IDの取得に加え、“内部アンテナの断線”を検知することで、「開封された」「水にぬれた」といったラベルの状態を容易に把握できる。これにより、人手による物品管理業務の効率化や真贋判定業務の精度向上などが図れるという。
◎編集部イチ押し関連記事:
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
» スマート工場の実現を目指す国内製造業の要求に「シフトレフト」で応えるHPE
» スマート工場化を目指す川崎重工業が導入した高性能RFIDシステム
開封検知・水ぬれ検知に利用できる、検知機能付きICラベルの仕組み
開封検知ICラベルは、内部の検知部と通信部にそれぞれ独立したアンテナを備えるICラベル。ラベルが破損すると“アンテナの断線”を検知するため、製品の不正開封や真贋判定など、セキュリティ用途での利便性向上が見込める。
また、開封検知ICラベルは多様なニーズに対応するため、長距離での複数一括読み取りができるUHFタイプと、個体管理が可能な近距離通信向けのHFタイプの2種類を用意。前者は、NXP Semiconductors(以下、NXP)製のUCODEチップを採用し、開封/未開封の一括読み取りと判定が行える。後者は、NXPのNTAG213 Tag Tamperチップの採用により、スマートフォンなどの汎用(はんよう)端末での読み取りにも対応する。
一方、水濡れ検知ICラベルは、トッパン・フォームズ独自技術を用いて、基材となる紙に導電性のある金属アンテナを印刷配線したICラベル。水にぬれることで紙の延伸に金属が追従できないことでアンテナが断線し、水ぬれを感知する。水気に弱い物品の品質管理やライフケア領域などでの利用を想定している。アンテナの太さなどを調整することで、顧客ニーズに適した水ぬれ量の検知が行えるという。
トッパンフォームズは、検知機能付きICラベルを貴金属や高額化粧品の物流向け真贋判定用途に、さらには医薬品の使用/未使用判定を行う物流現場への導入を促進し、簡易センサーを使用した“物流現場のIoT化”に貢献する。また、検知機能付きICラベルのさらなる高機能化を目指し、開発を継続するという。同社は、使用するシステムや読み取り用リーダーなどを含め、検知機能付きICラベル関連で、2020年度までに30億円の売り上げを目指すとしている。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 「カイゼン」を中心にデータ活用が進む製造業、課題はROIと人材
» 77.3%が“つながる工場”実現に向けて取り組みを開始――経営層も投資に意欲
» PTCはIoTベンダーになったのか? CAD、PLMユーザーに向けたメッセージ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品/サービス(FA)
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] 自動車業界には好機 脱炭素×コスト削減×現場改善を実現するエネルギー戦略 -
製品資料
[株式会社 Green AI] 脱炭素投資をすぐ回収したい 自動車業界にも有効なCO2削減アプローチ -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
ナフサショックの影響が分かる記事まとめ(Part1)
-
2
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:製造現場にフィジカルAIをどう実装するか――電子版2026年9月号
-
3
Waymoの自動運転技術に迫る
-
4
動き出したファナックの「フィジカルAI」
-
5
半導体装置メーカー 業績まとめ【2027年3月期第1四半期】
-
6
はじめての化学工学まとめ(Part1)
-
7
IMUを活用してロボットの位置推定を強化、より高精度なナビゲーションが可能に
-
8
2026年版半導体生存戦略:AI時代の勝敗を分ける4つの「分岐点」とは?
-
9
若手設計者が育たない? 「探す」時間を「学ぶ」時間に変えるデータ管理とは
-
10
OTセキュリティ実態調査2026
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー