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「鶏と卵」を抜け出しそうな、Armサーバの現在地大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(2/3 ページ)

» 2018年03月12日 09時00分 公開
[大原 雄介TechFactory]

ARMv8で加速するサーバ向けArm向けプロセッサ

 さてその一方で、こうしたArmのプロセッサIPを使わず、自身によるプロセッサ開発を決めたベンダーも少なくない。

 PowerPCベースのプロセッサを作っていたAPM(Applied Micro Circuits Corporation)、MIPSベースのネットワークプロセッサを作っていたCavium Networks、同じくMIPSベースのネットワークプロセッサを作っていたNetLogic(を買収したBroadcom)、そしてAMDなどがいずれも早い時期にARMv8Aのアーキテクチャライセンスを取得、独自Armコアの開発に乗り出した。

X-Gen

 最初に製品を投入したのはAPMで、4-Issue WideのSuperScalarを搭載した「X-Gene」を2012年に発表、2013年より販売している(Photo07)。

Photo07:2012年のHotChipsにおける同社の発表資料 Photo07:2012年のHotChipsにおける同社の発表資料より。L2キャッシュは2コアで共有で、この2コアのペアが4〜8個(つまり8〜16コア)

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