ABEJAは、オープンプラットフォーム「ABEJA Platform」のβ版に「アノテーション」機能を追加し、パートナー企業への提供を開始した。これまでアノテーションに要していた作業負荷を大きく軽減し、作業プロセスを自動化、省力化できる。
ABEJA(アベジャ)はディープラーニングを活用したオープンプラットフォーム「ABEJA Platform」のβ版に、大量のデータから教師データを作成する「アノテーション」機能を追加した。現在、パートナー企業に提供中で、正式版の提供は2018年2月を予定している。
今回追加したのは、ディープラーニングの運用において、大量のデータを識別・分類して教師(正解)データを作成するアノテーションの工程を自動化し、省力化する仕組みだ。アノテーションをより正しく実行するためのツールを提供するとともに、大量のデータを即時にアノテーションできる人材をABEJAの管理下で提供する。
提供されるアノテーションツールには、高精度に教師データを作成するためのノウハウが組み込まれている。データの識別や分類の方法を定めるなど、アノテーション作業画面の作成やマニュアル作成が可能なWebアプリケーションとなっている。
人材については、スリープログループ、チャーリーハウス、トランスコスモス、Framgia、ママスクエアからなる5社のアノテーションパートナーとBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)契約を締結。常時1万人規模の人材を確保する。ABEJAの管理下でBPOを活用するため、人材のマネジメントや品質管理などの必要がない。
アノテーションは精度の高い学習済みモデルの生成に重要な工程だが、自動化が難しく、膨大なデータの識別や分類をするのに多くの人手が必要となる。今回追加したサービスにより、これまでアノテーションに要していた作業負荷を大きく軽減し、作業プロセスを自動化・省力化できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。