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点群/CADデータを用いトンネルの掘削壁面を計測するシステム、実証実験を開始ユニアデックス/UEL/佐藤工業

ユニアデックスと日本ユニシス・エクセリューションズは、佐藤工業の協力の下、3Dレーザースキャナーの計測点群データと設計データ(CADデータ)を用い、トンネルの掘削壁面を計測する実証実験を2018年1月から開始する。

» 2017年12月14日 07時00分 公開
[八木沢篤TechFactory]

 トンネルの掘削工程における掘削壁面の計測は、作業員が高所作業車に乗車しながらテープや巻き尺などを用いて、計測箇所ごとに実施してきた。こうした作業は大変手間が掛かる上に、高所作業であるため安全対策を十分に考慮する必要があった。また、従来ICTを活用した光波測定器や3Dレーザースキャナーを用いた計測手法もあったが、「計測箇所をピンポイントに計測できない」「取得したデータの計測密度にバラつきがある」「計測した任意の点が時間経過とともにどのくらい変位したのかを捉えられない」といった課題を抱えていた。

 こうした課題を踏まえ、ユニアデックスと日本ユニシス・エクセリューションズは、佐藤工業の協力の下、トンネルの覆工(ふっこう)コンクリートの内空(幅、高さ)および厚さ、吹き付けコンクリートの体積を、3Dレーザースキャナーの計測点群IoTデータと設計データ(CADデータ)を用いて計測する実証実験を、2018年1月から開始する。

掘削工程の安全対策強化や作業効率化を実現するシステムを目指す

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