半導体大手、ルネサスが車載事業で“波”をつかもうとしている。自動運転という大きな波をつかみたいライバルは多数存在するが、焦点を絞り込むことで車載半導体シェア30%を狙う。
「テレビや携帯では劣勢に回ったが、Renesas autonomyは何が何でも成功したい」
半導体大手、ルネサス エレクトロニクスが「自動運転」という世界的な潮流をつかみつつある。自動運転やADASの実現に向け、マイコンのみならずセンシングや制御までをプラットフォームとしてパートナーと共に提供するコンセプト「Renesas autonomy」を発表したのは、2017年4月のことだ。
それから矢継ぎ早にパナソニックやLinux Foundation(AGL)、長城汽車らとの提携を発表し、トヨタ「カムリ」や日産「リーフ」など採用例も増えた。Renesas autonomyの中核を担う車載SoC「R-Car」シリーズについては、センシングや判断、HMIなどの分野で2022年のシェア30%を視野に入れる。
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