NECは、ERPソリューション「EXPLANNER」シリーズにおいて、製造業向けの機能を強化した生産、原価、販売、債権、債務、会計領域の新しい統合ERPシステム「EXPLANNER/Z」を発売した。
NECは2017年9月、ERPソリューション「EXPLANNER」シリーズにおいて、製造業向けの機能を強化した生産、原価、販売、債権、債務、会計領域の新しい統合ERPシステム「EXPLANNER/Z」を発売した。価格は130万円(税別)からで、利用人数に応じてユーザーライセンスが別途必要となる。
今回の新システムは、従来の基幹業務パッケージ「EXPLANNER/Ai」の後継となる製品。業種ごとの適合性を強化するとともに、クラウド環境への移行に柔軟に対応できる。
業種の業務領域ごとのコンポーネント(業種テンプレートや業務アプリケーション)を組み合わせ、多様な業種に最適なERPシステムを構築できる。クラウド、オンプレミスなどの環境を問わず、各企業の要件に適したERPシステムを迅速に低コストで実現可能だ。
また、クラウド環境への移行をサポートする2つのサービスを新たに提供する。「プライベート型SaaS」は、各企業に適したSaaSモデルを提供するもので、5ユーザー20万円/月から。「IaaS利用ユーザー向けメニュー」は、IaaS上でEXPLANNER/Zを利用するユーザー向けに、月額利用型ライセンスを提供するもので、5ユーザー月額5万円からとなっている。
さらに、新システムと連携する新たなAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)の活用ソリューションとして、「商品需要予測ソリューション」「在庫可視化ソリューション」「受注効率化ソリューション」「顔認証PCセキュリティ」「勤怠管理システム」を提供。経営判断に必要なデジタルデータを活用して、迅速な意思決定を支援する。
今回のソリューション強化に伴い、開発および販売体制も強化する。NECグループでEXPLANNERの営業要員を従来の2倍となる約1000人規模に拡充。SEも従来の2倍となる300人に強化する。パートナーとの協業によるサポート体制も強化される。
併せて、日本マイクロソフトとのパートナー連携を強化する。Microsoft AzureをNEC cloud IaaSに加えてサポートし、同社とのクラウド領域における戦略協業に基づき、顧客のビジネスにおけるクラウド活用を支援する。データプラットフォーム「SQL Server」のレポート機能「SQL Server Reporting Services」や経営ダッシュボード「Power BI」を新たに採用するなど、製品においても連携を強化する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
豊富なホワイトペーパーの中から、製品・サービス導入の検討に役立つ技術情報や導入事例などを簡単に入手できます。