NECソリューションイノベータは、3Dセンサーで立ち姿勢を測定し、身体のゆがみなどを点数化することで、身体に合った商品の提供を支援する「NEC 立ち姿勢判別システム」を開発した。
近年、スポーツや健康維持への関心が高まっており、ランニングやアウトドアなどを楽しむ人口が増えている。矢野経済研究所の調べ(2017年6月発表)では、2016年のスポーツ用品国内市場規模は1兆4186億9000万円(前年比101.9%)とプラス成長で、そのけん引役となっているのがスポーツシューズ市場であるという。その傾向は2017年も同様で、ランニングブームやインバウンド(訪日外国人客)需要の増加により、スポーツ用品国内市場は今後も安定して推移するとみられている。
こうした市場の盛り上がりの一方で、スポーツ用品店などでは顧客の身体のバランスに合わせた商品を提案しても、見た目だけでその商品の効果を理解してもらうことが難しいという課題を抱えている。そのため、顧客への提案時にその場で商品の効果を示せる仕組みへのニーズが高まっているという。
そこで、NECソリューションイノベータは、これまで培ってきた人の動作をセンシングする技術を活用し、「立ち姿勢」から得られる情報と、パーソナルトレーナー鴻江寿治氏の知見を基に、3Dセンサーで立ち姿勢を測定し、身体のゆがみなどを点数化することで、身体に合った商品の提供を支援する「NEC 立ち姿勢判別システム」を開発。2017年9月15日から提供を開始し、既にデサントジャパンの「デサント ショップ 東京」への導入が決まっている。
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