ハートランド・データは、組み込みソフトウェア開発用の動的テストツール「DT10 Automotive Edition」の最新版が、機能安全規格のツール認証を取得したと発表した。最新版は、高品質のテストを高効率で実施できるよう機能を強化している。
ハートランド・データは2017年8月3日、組み込みソフトウェア開発用の動的テストツール「DT10 Automotive Edition」の最新版Ver.12.0.0について、第三者認証機関であるテュフ ズードから、機能安全規格「ISO 26262」「IEC 61508」のツール認証を取得したと発表した。
DT10 Automotive Editionは、同社の動的テストツール「DT10」に、SciTools製の構造解析エンジンを搭載。機能安全規格で求められる機能を備え、適切なテスト環境を構築する。従来、別々のテストで測定する必要があった、ステートメントカバレッジ、ブランチカバレッジ、MC/DC、関数カバレッジ、コールカバレッジ、リソース利用テストを実機環境で一挙に計測できる。
最新版のVer.12.0.0では、新機能として、関数の呼び出し構造や関数内部の処理構造を解析する「ソースコード構造解析」を追加。また、「最適テスト環境構築のサポート機能」や「構造解析/テスト結果の情報出力機能」を強化した。これにより、機能安全規格で求められる品質の高いテストを高効率で実施できる。さらに、認証取得をサポートする「MC/DC解析機能」も搭載した。
ISO 26262は、IEC 61508を基にした車載電子制御の機能安全に関する国際規格だ。認証取得したツールを使用することで、これらの規格に準拠した電子システムを開発する企業において、妥当性確認がより容易になる。自動車関連のほか、産業用や医療用機器などのソフトウェア開発でも幅広く活用できる。
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