三菱日立パワーシステムズは、業務・産業用に開発した固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービン(MGT)の組み合わせによる加圧型複合発電システム(ハイブリッドシステム)の販売を開始した。
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、業務・産業用に開発した固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービン(MGT)の組み合わせによる加圧型複合発電システム(ハイブリッドシステム)の販売を開始した。分散型電源・コージェネレーション(熱電併給)システムとしてのニーズを見込む。
このハイブリッドシステムは、900℃の高温で作動するセラミックス製SOFCとMGTの両方で発電する。SOFC燃料側は改質器なしで都市ガスをそのまま利用し、空気側はMGTの圧縮機からの空気を利用する。
SOFC内部では、都市ガスを改質して取り出す水素や、一酸化炭素と空気中の酸素を反応させて直接発電を行う。また、加圧により電圧が増大する加圧型SOFCの特性により発電効率の向上を図っている。加えて、SOFC燃料側出口の残燃料と空気側出口の残空気を燃焼器で燃焼させ、高温のガスでMGTタービンを駆動することで、高効率なシステムとした。コージェネレーションシステムでは、さらに残りの熱を蒸気または温水として回収する。
MHPSは、2016年度まで新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業により250kW(キロワット)級の実証を行ってきた。国内4カ所に実証機を設置し、耐久性の検証、実負荷環境として起動停止試験や負荷変化試験などを行い、安定して稼働できることを確認した。今回市場投入するものは、その結果を反映させたモデルとなる。
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