オムロンは、住宅用太陽光発電システム向け屋内設置型パワーコンディショナーの新製品を2017年8月から販売する。実発電量最大化と屋内設置場所の拡大を両立したという。
オムロンは実発電量の最大化と屋内設置場所の拡大を両立した太陽光発電システム用単相パワーコンディショナKPK-Aシリーズを、2017年8月から販売すると発表した。容量4.0kWの「KPK-A40」と同5.5kWの「KPK-A55」の主に住宅用向けの2タイプ(いずれもオープン価格)を展開する。販売目標は今後3年間で、2タイプの合計で累計15万台を目指すとした。
近年、住宅向け太陽光システムはZEHに対応するため、より小さな面積で効率的に発電する高出力のパネル搭載が求められている。新製品は太陽光パネルからの電流入力値を屋内機では、従来機種の28.5Aから、33A(4.0kWタイプ)と44A(5.5kWタイプ)に拡大することで、高効率化が進む太陽光発電システムに対応する。
変換効率を96.5%と向上させるとともに、高MPPT効率により、晴天時だけでなく、日照の変わりやすい朝夕や曇りでも、最大電力点を素早く見つけ出し、最適な発電を維持するという。それにより、500Wといった低出力時でも95.5%の変換効率を達成。併せて、通気口面積を小さくすることで、異物や水滴の侵入を防止する。オプション部品なしで、従来は設置が困難なケースもあった洗面所や脱衣所への設置を可能としている。
この他、2011年に発売した屋内設置型単相パワーコンディショナKPKシリーズの優れた施工性を継承している。既に設置されているKPKシリーズの取付板がそのままでも使用でき、リプレースなどの作業を簡略化できる。また、4.0kWタイプでは2.0kVA、5.5kWタイプでは2.75kVAと自立時の出力を大幅に拡大したことで、万一の停電時にも対応できるとした。
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