米Microchip Technologyは、同社のMPLAB-X 統合開発環境(IDE)向けモーター制御ソフトウェアの無償プラグインとして、自動調整および自動パラメータ計測機能を備えた「motorBench開発スイート」を発表した。
米Microchip Technologyは2017年3月2日、同社のMPLAB-X 統合開発環境(IDE)向けモーター制御ソフトウェアの無償プラグインとして、自動調整および自動パラメータ計測機能を備えた「motorBench開発スイート」を発表した。
同プラグインを使用すると、GUI上で帰還制御のゲイン値を自動調整し、抵抗やインダクタンス、逆起電力定数などを正確に計測することができる。
また、同プラグインはモーター制御系の全情報を収集し、制御アルゴリズムのゲイン値を自動で調整する。それらの情報から「MPLAB X IDE プロジェクト コード」を生成するが、これは、同社の「dsPIC33EP デジタルシグナル コントローラー(DSC)」ファミリーでそのまま実行可能なコードだ。必要なチェックや編集を経て、モーター制御ファームウェアとしてフラッシュメモリに書き込むことができる。
永久磁石式同期モーター(PMSM)を使ったソリューション開発では、モーターを制御するため速度とトルクの制御ループを調整するなど、複雑で時間のかかる作業が必要だ。今回開発したプラグインを利用することで、これらの工程が自動化され、開発者は他のファームウェア開発に取り組める。結果として、開発期間が短縮する。
motorBench開発スイートは「dsPICDEM MCLV-2 開発ボード」に「 dsPIC33EP256MC506 外付けオペアンプモータ制御プラグインモジュール(PIM)」と、エンコーダ付き「24V3相ブラシレスDCモータ」を組み合わせて使える。これらは、いずれも現在提供中だ。
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