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150mmまでジェスチャーを認識できるコンバーターオン・セミコンダクター LC717A30UJ

オン・セミコンダクターは2017年1月、最大150mmの距離でジェスチャーを認識できる容量デジタルコンバーター「LC717A30UJ」を発表した。8個の容量感知入力チャネルを搭載している。

» 2017年02月14日 12時00分 公開

相互容量の原理を採用

容量デジタルコンバーター「LC717A30UJ」 容量デジタルコンバーター「LC717A30UJ」

 オン・セミコンダクターは2017年1月、車載や産業システム向けに、最大150mmの距離でジェスチャーを認識するデジタルコンバーター「LC717A30UJ」を発表した。8個の容量感知入力チャネルを備え、スイッチアレイが必要なシステムでの利用を想定する。

 LC717A30UJは、入力チャネル選択用のマルチプレクサ、A-Dコンバーター、容量変化に応じてアナログ振幅値を出力するデュアルステージアンプ、システムクロック、パワーオンリセット回路、制御ロジックなどを1チップに集積している。8個の容量感知入力チャネルに対して、測定時間16ミリ秒という応答性を備えた。


 電源電圧は2.6〜5.5Vで、1μAの低消費電力待機モードを搭載した。相互容量の原理を採用しており、容量の変化をfFレベルまで感知できる。寄生容量をキャンセルすることで感度が向上し、内蔵のノイズ除去機能によって電磁妨害(EMI)の影響を低減する。

 また、自動キャリブレーション機能を搭載し、電極や線路容量、周囲環境に従って容量全体の最適化と自己キャリブレーションを実施する。車載用ICの国際標準規格AEC-Q100に準拠し、車両進入システムやダッシュボード制御などの車両アプリケーションに対応。電磁調理器や冷蔵庫、産業機器、照明制御装置などにも利用できるという。

 LC717A30UJは、SSOP-30パッケージで提供され、1万個購入時の価格は1.05米ドル。さまざまなスイッチパターンの動作を評価できる、同社では、静電容量型タッチセンサー動作評価ボード「LC717A30UJGEVK」も提供している。

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