NECが提供する、録画用レコーダーを設置しないクラウド形防犯カメラをレオパレス21が年間1000棟に導入。賃貸物件向けとしては初めて(同社)だという。500店舗に導入済みであるセブンイレブンに続く大規模導入例。
レオパレス21は2016年10月24日、同社の管理する賃貸物件へNECのクラウド形防犯カメラサービスを導入すると発表した。今後は年間1000棟への導入が計画されている。
防犯を目的としての監視カメラ導入は法人向け物件はもちろん、個人向け物件においても珍しくない。ただ、設置したカメラの映像は警備員室や管理人室など、物件内に設置されたレコーダー(サーバ)で録画管理されることが多く、賃貸物件へ録画機材を設置しないクラウド形防犯カメラサービスを導入するのは同社が初であるという。
今回導入が発表されたNECサービスにおいては、エントランスやゴミ捨て場、駐車場などに設置されたカメラの映像が施設内のレコーダーではなく、クラウド上のサーバに録画される。そのために遠隔地からの確認が容易である他、レコーダーの設置や保守作業が不要になるというメリットもある。
賃貸事業を行うレオパレス21としては、物件にレコーダーを設置せずに監視カメラサービスを提供できることから、管理物件に対する防犯対策強化や賃貸物件オーナーの満足度向上、管理業務の効率化を実現できるとしており、導入したNECのクラウド形防犯カメラサービスでは、単純な映像記録だけではなく動体を検知すると管理者にメールで警告するモーション検知機能も提供されている。
NECが提供するクラウド形防犯カメラサービスは既にコンビニエンスストア大手セブン-イレブン・ジャパンの店舗にも導入が開始されており、2016年春時点で既に500店舗へ導入済みとなっている(セブン-イレブン・ジャパンへの導入はNECと綜合警備保障の共同)。
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