アドバンテックは、ハードウェア設定からアプリケーション検証開始までわずか10分で実施できる、組み込み開発者向け「ARMスターターキット」を発表した。
アドバンテックは2016年5月10日、ARMアーキテクチャでの製品開発を支援する組み込み開発者向け「ARMスターターキット」を発表。同キットを使用することで、組み込み開発者は、ARMベースのプラットフォームとアプリケーションを迅速に稼働させることができるという。
同キットには、メインボード、パネル、I/Oボード、ケーブル、電源アダプターなどのハードウェア一式と、Linux、AndroidおよびQTソースコード、検証用スクリプト、サンプルコードなどのソフト開発環境一式が含まれる。
近年、IoT関連機器の開発において、ARMアーキテクチャで製品開発を行いたいという需要が増えているという。しかし、その一方で「高いRISCソフトウェアサポートが必要」「どのように始めたらよいか分からない」「アプリケーションの開発時間、周辺機器との統合に労力を要する」など、開発を始めるためのハードルが高いことが課題として挙げられていた。
今回のARMスターターキットは、ARMアーキテクチャを採用する際に直面していた開発現場の課題を解決するもので、ハードウェア設定からアプリケーション検証開始までわずか10分で実施できるという。
同キットでは、多彩なアプリケーション要求に応えるため、NXP Cortex-A9 i.MX6 Qsevenベース(5万2000円)、NXP Cortex-A9 i.MX6 RTX2.0ベース(8万円)、TI Sitara AM3352 cortex A8 3.5インチシングルボードコンピュータベース(3万7000円)の3つのベースモデルを用意。また、RISC特設Webサイトにて、開発設計に必要なドキュメント類を公開しているという。
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