セイコーエプソンは、低消費電力の16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「S1C17M10」のサンプル出荷を開始した。
セイコーエプソンは2016年4月、低消費電力の16ビットフラッシュメモリ内蔵マイコン「S1C17M10」のサンプル出荷を開始した。カードリーダー型トークン向けに開発されており、従来品に比べて動作電流を50%低減し、動作速度4倍の高速設定が可能になっている。量産開始は、2016年6月を予定しているという。
S1C17M10は、ISO7816-3準拠のスマートカードインタフェース機能を搭載している。動作電圧は1.8〜5.5Vで、どの電圧状況でもRTCモードで0.6μA、動作電流145μA/MHzの性能を発揮できる。最大動作周波数は16.8MHzのため、電池を長寿命化し、複雑なソフト処理や通信処理の両立を可能にしている。
また、最大1280ドット表示の液晶を直接駆動できるLCDドライバーを内蔵。英数字で10桁×2行程度の情報表示に対応する。UART/SPI/I2Cのシリアル通信機能、64Kバイトのフラッシュメモリ、4KバイトのRAMを集積するほか、4、8、12、16MHzに切り替え可能な内蔵発振回路、外部の電源監視ICを必要としない電源電圧検出回路を搭載した。
パッケージは128ピンのTQFP15で、サンプル単価は570円(税別)となっている。
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