STマイクロエレクトロニクスは、低消費電力と高性能を両立した32ビットマイクロコントローラ「STM32L4」シリーズの新製品6種を発表した。
STマイクロエレクトロニクスは2016年2月、低消費電力と高性能を両立した、32ビットマイクロコントローラ「STM32L4」シリーズの新製品6種を発表した。
同製品は、個別の電圧を印加する独立したペリフェラル電源や、周波数をプログラムで変更可能なマルチスピード内部オシレーターを採用している。CPU電源オフ時にペリフェラルとRAM間のデータを転送するBatch Acquisition Mode、ゼロウエイトでフラッシュ命令の実行を可能にするアダプティブリアルタイムアクセラレーターなどのアーキテクチャ機能を搭載。これらにより、高いピーク性能と電力効率を両立したという。
EEMBCの低消費電力マイコン向けベンチマーク試験では、降圧DC-DCコンバーターを使用せずに76.70ULPMark-CPを達成。80MHz動作時のEEMBC CoreMarkスコアは、273.55となっている。また、低消費電力の8nAシャットダウンモードを含む複数の電源制御モードにより、電力を最大限節約できるとした。
「STM32L471」は、最大1Mバイトのフラッシュメモリと豊富なアナログ/オーディオ機能を搭載。「STM32L475」は、USB OTGフルスピードコントローラを搭載している。両製品ともに、複数のタイマーやクロック源、CAN/SDMMC/USART/SPI/I2Cなどの各種通信インタフェースも装備している。
「STM32L432」はアナログ/オーディオ機能、外付け水晶発振子なしで動作するUSBコントローラを搭載。「STM32L433」はこれらに加えてLCDコントローラを採用した。
新製品の量産は2016年前半に開始する予定。128Kバイトのフラッシュメモリ、64KバイトのSRAMを搭載した「STM32L432KBU6」のサンプル価格は2.13米ドルである。
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