人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」を運営するエン・ジャパンは、「中小企業で働くこと」に関するアンケート調査結果を発表した。
エン・ジャパンが運営する人材紹介会社集合サイト「ミドルの転職」は2016年1月19日、「中小企業で働くこと」についてのアンケート調査結果を発表した。
調査の対象者は、同サイトを利用している転職コンサルタント。そのうち128名から回答を得た。
まず、中小企業への転職をミドル層の転職希望者に薦めるかと尋ねたところ、94%が「薦める」と回答した。
理由としては「大手企業に比べてスピードが速く、裁量もあり、何かと自由度が高い」「中小企業は仕事の幅が広いので、専門性を磨くことができ、会社に頼らずとも自活できるスキルを身につけることができる」などが挙げられた。
「中小企業で働くメリット」として多く挙げられた回答は、「経営者・役員クラスとの距離感が近い」(64%)、「意思決定のスピードが速い」(58%)、「業務における権限が広い」(49%)だった。中小企業の魅力は、規模が小さいからこそ意思決定が速く、大きな裁量を持てる点だと言える。
「中小企業で働くデメリット」については、「福利厚生が充実していない」(51%)、「事業が長期的に続く保証がない」(46%)が上位に挙がった。
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続いて「中小企業がミドル層を募集する理由」を尋ねると、「マネジメント力・組織力の強化」が51%でトップ。2位は「業務拡大に伴う増員募集」(40%)、3位が「既存事業のマーケットシェア・販路拡大」(35%)。ミドル層には、組織力を強化し、業務拡大を図れるプレイングマネージャーとしての役割が期待されているようだ。
ミドル層を募集する中小企業の「成長ステージ」は、「成長期」(60%)が1位で、「成熟期」(48%)や「起業・創業期」(17%)を大きく上回った。「企業規模」は「100名〜299名」(52%)が最多。ミドル層の持つ経験やスキル、マネジメント力を、成長期にある200名規模の企業が必要としていることが分かる。
ミドル層を求める中小企業に多い「業種」は、最も多かった回答が「メーカー(機械・自動車・輸送機器)」(37%)。理由としては、「大手企業からの下請け受注が増えているため」「同業界での業務経験が必須となることが多く、30〜45歳前後の経験者がターゲットになるため」などが挙げられた。円安の影響で輸出関連が好調であることや経験が重宝される業界であることから、ミドル層の採用が多いようだ。
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