SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2018
バリアを壊すモノづくりに挑戦、「WHILL」が目指すパーソナルモビリティの未来(3/3 ページ)
パーソナルモビリティ/歩道領域における「MaaS」「自動運転」の可能性
そして、これからのWHILLの方向性について、平田氏は「パーソナルモビリティとして製品の完成度を高めることができた。これからさらに販売台数を伸ばしていくと同時に、パーソナルモビリティを多方面に広げていくための取り組みにもチャレンジしたい」と語る。
そのキーワードが「MaaS(Mobility as a Service)」だ。「MaaSというと自動車分野でホットな話題だが、パーソナルモビリティの世界、しかも歩道の領域でも可能性があると考えている」と平田氏。WHILLを使ったレンタルやシェアリングの実現に向け、商業施設や空港、さらには大型クルーズ船などでの利用を模索しているところだという。
このような方向性で検討を進めていくと、「より一層のデザイン性、安全性、利便性が強く求められる」と平田氏は指摘。そのうちの安全性の追求については、「自動運転」の実現が技術テーマとして思い浮かぶが、「WHILLは走行速度が遅いため、自動運転の制御も比較的やりやすい」(平田氏)
WHILLは道路交通法上、歩行者と同じ扱いとなり、歩道を走ることが可能だ。最高時速が6kmと低速であるため、自動運転にチャレンジしやすいとの考えだ。「歩道領域だと自動車の走る道路よりもある意味“秩序がない”ため、別の面で安全性に配慮しなければならないが、それを差し引いても自動運転に挑戦しやすい環境だと認識している」と平田氏は説明する。
同社が最終的に目指すのは、自転車やタクシーと同じように、健常者でも障害者でも誰でも気軽に利用できる、“WHILLの交通インフラ化”であるという。
平田氏は「『WHILLは人を補助するツールではなく、人々の行動を拡張するためのツールである』という前提で、今後はWHILLを見てほしい。私たちはWHILLを通じて、これまでの既存のバリアを壊し、移動の価値を再定義したいと考えている」と講演をまとめた。
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