CADは“Cognitive Augmented Design”へ
「3DEXPERIENCE CATIA」とは何か? ダッソー・システムズが解説(2/3 ページ)
「エンジニアリング」「デザイン」「システムズ」を包括的にカバー
このように時代が移り行く中、CATIAに求められる機能も変化してきている。3DEXPERIENCE CATIAでは、メカ設計者(エンジニアリング)に加え、意匠などを手掛けるクリエイティブデザイナー(デザイン)、制御を含めたシステムアーキテクト(システムズ)の業務を包括的にカバーする豊富な機能群を単一アプリケーション上で提供。メカ設計者だけでなく、デザイナー、組み込みエンジニアといった全ての関係者が、統合された1つの環境の中でシームレスに連携しながら製品開発を遂行できる。
3DEXPERIENCE CATIAがもたらす価値(システムズエンジニアリング)
システムズエンジニアリングに関しては、従来、メカ設計、電気設計、制御システム開発と、それぞれ独立して進められ、試作などのタイミングでそれらをすり合わせて統合するモノづくりが行われてきた。また最近では、メカニカルと制御を同時に進め、実機を作る前に検証を行う動きが主流になりつつあるが、「それだけでは不十分だ」とダッソー・システムズは指摘する。
設計して、それを評価するという流れに加え、「ユーザーの視点/体験の検証が重要になる」(ダッソー・システムズ)というのだ。特に自動運転車などの場合、クルマそのものの検証だけでなく、道路の情報やドライバーのインプット情報といった、クルマを取り巻く環境を含めた検証が必要になる。そうした評価を別々のシステムで検証しようとすると、多くの時間を要してしまうため、“デジタル連続性をいかに確立できるか”が重要となってくる。これを実現するのがプラットフォームの考え方であり、ダッソー・システムズでは共通基盤の上でシームレスに連携する仕組みを、3DEXPERIENCEプラットフォームとして提供している。
3DEXPERIENCE CATIAがもたらす価値(デザイン)
デザインに関しては、「ヒューマンモデル」と呼ばれる人間の3Dモデルを用い、クルマの乗り降りの動作を検証したり、人間の目線でクルマを眺める(あるいは運転席に座る)とどのように見えるかを検証したりできる。また、買収したRealtime Technology(RTT)の技術をベースとしたレンダリングエンジンを搭載しており、高精細なレンダリングを施した状態のまま、3Dモデルの形状を編集することが可能だ。その場でインタラクティブに寸法を変えながら最終イメージの確認や調整ができるため、迅速な意思決定が行える。
VR(仮想現実)を活用したデザインレビューなども可能で、CATIAで設計した3Dモデルをそのまま変換なしに、「HTC Vive」の仮想現実空間に映し出すことができる。一般的なVRシステムの中には、3D CADデータを一度軽量な3Dデータに変換するものもあるが、3DEXPERIENCE CATIAでは生の3D CADデータをそのまま利用するため、内部構造をのぞき込んで見ることもでき、VRでデザインレビューを行い、すぐに修正をCADモデルに反映し、再度VRでチェックするといったことが容易に行える。
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