デジタルへの投資を強化し、自らを「デジタル・インダストリアル・カンパニー」と位置付けるGE。コングロマリットとしてのかつてのGEから脱却を図り、「選択と集中」に取り組み、デジタル変革の道を突き進む理由とは何か。そして、デジタル・インダストリアル・カンパニーへと生まれ変わるために必要な3つの原動力とは? GEジャパン 代表取締役社長兼CEOの熊谷昭彦氏が語った。
自らを「デジタル・インダストリアル・カンパニー」と位置付け、変革を推し進めるGE。ここ10数年を振り返ると、コングロマリットとしてのかつてのGEから脱却を図り、事業ポートフォリオの入れ替え、すなわち事業の「選択と集中」に取り組んできた。
具体的には、“インフラ事業のインダストリアル・カンパニー”を目指す形で、売却と買収を実施。2007年にプラスチック事業を手放し、2015年には一時期GEの利益の半分以上を占めていたGEキャピタルを売却するなど、インパクトの大きな決断を行っている。一方、インフラ事業のインダストリアル・カンパニーの実現に足りないピースを埋めていく形で仏アルストムのエネルギー部門の買収などを行い、インフラ事業のさらなる強化を推し進め、今日のGEの基礎を築いてきた。
その結果、GEは大きく「エネルギー」「輸送・運輸」「医療」の3つの領域におけるインフラ事業を主体にビジネスを展開。この段階で、インフラ事業のインダストリアル・カンパニーに変貌を遂げたGEだが、競合との厳しい戦いの中で「この先のもう一歩」「さらなる差別化」を実現するために、5年ほど前から“デジタルへの投資”を強化し、デジタル・インダストリアル・カンパニーとしての変革の道を進んでいく――。
ガートナー ジャパン主催の「Gartner Symposium/ITxpo 2017」の初日(2017年10月31日)、GEジャパン 代表取締役社長兼CEO GEコーポレート・オフィサー(本社役員)の熊谷昭彦氏がゲスト基調講演に登壇。「Transforming to a Digital Industrial Company - 次世代製造業に向けたGEの挑戦」をテーマに、GEがデジタル変革に挑戦し、デジタル・インダストリアル・カンパニーとして生まれ変わるために取り組んできた施策とその効果について詳しく紹介した。
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