2018年事業戦略
“デジタル変革の火付け役”を目指すダッソー・システムズ日本法人
ダッソー・システムズは2018年事業戦略説明会を開催。同社 代表取締役社長の山賀裕二氏が、日本国内における展開および日本法人としての施策について語った。
ダッソー・システムズは2018年4月13日、2018年事業戦略説明会を開催。2017年11月1日付で同社 代表取締役社長に就任した山賀裕二氏が登壇し、日本国内における展開および日本法人としての施策について説明した。
2018年の国内事業戦略のメッセージとして、山賀氏は「“産業界のデジタル変革の火付け役”を目指す」とし、従来のような各製造プロセスにおける最適化を追求するやり方ではなく、それらをつなげるプラットフォームを活用した総合的な最適化、すなわち同社が掲げる「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を中核としたイノベーション創出を、日本国内においても積極的に展開したい考えを示した。
◎「製造業のIT化/デジタル化」関連記事 ~導入、事例、課題、メリット~ など
» インダストリー4.0時代の到来を前に、電子化が進まぬ昭和なデータ管理をしていませんか?
» “鳥の目”でIT導入の真の目的を見極めよ! 何となくのIT活用にさようなら
» 現場を置き去りにしたITシステムの再構築、待っているのは“ダメ出し祭り”
» 従来の常識を覆し、限界点を突破する「デジタル技術」の可能性
» 製造現場はどう変わる? デジタル技術がもたらすインパクト
海外に目を向けてみると、2017年度はボーイング、スカニア、フランスのレンヌ市などが、新たに3DEXPERIENCEプラットフォームを導入し、デジタル変革に取り組み始めているという。こうした動きと比べると日本国内での採用は緩やかだが、着実にデジタル変革への意識が高まっており、「3DEXPERIENCEプラットフォームの活用が広がっていく」(山賀氏)との見解を示す。
そこで、同社は「国内ユーザーに向けた3DEXPERIENCEプラットフォームの導入促進」をミッションに掲げ、(1)設計~検証~製造を支えるPOWER'BY戦略、(2)モノづくりの本質が変わる:シミュレーション、(3)製造の未来を現実に:デジタルマニュファクチャリング&MOM(製造オペレーション管理)の3つに関して、国内重点領域に展開する方針を明らかにした。
2018年事業戦略説明会では、3DEXPERIENCEプラットフォーム上で動作する製品ライフサイクル管理ソリューションの「ENOVIA」、解析ソリューションの「SIMULIA」、デジタルマニュファクチャリングソリューションの「DELMIA」の3製品における方向性、プラットフォーム統合による優位性などについて紹介。他社を含めた各種ツールを3DEXPERIENCEプラットフォームにつなげることで、例えば、既存のCADデータ資産を設計だけでなく、解析、製造、マーケティングといった領域にまで有効活用でき、その価値を最大化させることが容易に行えるという。
さらに、貢献領域を拡大するための戦略の1つとして、新規業界および新ソリューションについて取り上げ、新規産業として医薬品や医療機器、エネルギープロセス、建築/建設などの領域での展開の可能性を示した。また、新ソリューションとして、シンガポールの“都市丸ごと3D”を実現した「3DEXPERIENCity」を紹介した他、材料開発およびサイエンスに関し、ダッソー・システムズ・バイオビアでの取り組みや事例などを披露した。
そして、新しいビジネスモデルの導入として紹介したのは、オンラインで部品を調達(Part Supply)したり、3Dプリンタによる製造を依頼(Make)したりできる「3DEXPERIENCE Marketplace」の日本での展開についてだ。世界中の部品メーカーやサービスプロバイダーが登録を始めており、当初50社程度だったデジタル製造サービスプロバイダーの数は200社ほどに増え、企業バリューチェーンの拡大を加速させているという。
最後に、山賀氏は日本法人としての施策について、「日本企業のイノベーション創出を支援する柱として、3DEXPERIENCEプラットフォームを訴求したい。2018年は“産業界のデジタル変革の火付け役”となるべく、体制や体質を強化し、土台をしっかりと築いていく考えだ」と前置きをした上で、まず営業部隊の増強を明言。顧客ニーズを踏まえた上での課題解決型のコンサルティング営業に力を入れていく考えなどを示した。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 「カイゼン」を中心にデータ活用が進む製造業、課題はROIと人材
» DMG森精機の「CRPプロジェクト」が推進する日独統合
» 77.3%が“つながる工場”実現に向けて取り組みを開始――経営層も投資に意欲
» デジタル化は産業社会に何をもたらすのか?
» バズワードの域から抜け出すインダストリアルIoT
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
企業戦略(製造IT)
製造業向けITツールやソリューション、サービスを展開する主要企業の取り組み、事業戦略をピックアップ。業界・企業動向の情報収集にぜひご活用ください。
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] AIで脱炭素計画を最適化、初年度からエネルギーコストとCO2を削減する方法 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の開発動向、日本の投資戦略やコスト目標の見通しは?
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:フィジカルAIが生み出す新たな「設計思想」――電子版2026年8月号
-
2
半導体装置メーカー 業績まとめ【2027年3月期第1四半期】
-
3
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part4)
-
4
一時は時価総額トヨタ超え キオクシア2026年度の動向
-
5
微細配線間の絶縁劣化をどう捉える? 先端パッケージ評価の最前線
-
6
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part1)
-
7
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:2026年上半期の半導体業界を振り返る――電子版2026年7月号
-
8
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part3)
-
9
CADツールの見直しは本当に必要? 切り替えの理由と効果を7つの質問で検証
-
10
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part2)
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー