「デジタル化」とは何か――。デジタル化が産業社会にもたらす変化と価値について、全4回で解説する。第2回では生産技術、生産現場に近い部分において、最新のデジタル技術がどのような革新をもたらすのか? モノづくりの在り方がどのように変わるのか? 具体例を交えながら詳しく解説する。
こんにちは、志田穣です。
連載「産業社会におけるデジタル化の価値」では、IoT(Internet of Things)や人工知能(AI)といった近年話題のテクノロジーの中核を担う、「デジタル技術(デジタル化)」が産業社会に何をもたらすのか? その価値について全4回にわたり解説していきます。
前回はモデル化、システムズエンジニアリング、ビジュアリゼーションについて紹介しました。第2回となる今回は、製造現場により近い部分とバリューチェーンにおけるデジタル化の流れについて取り上げます。
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前回、産業社会の課題とは、常に「認識」⇒「判断」⇒「行動」における組織の不完全性、能力の欠如をいかに強化するかであるとお伝えしました。では、製造業、とりわけ生産フェーズにおける“行動の不完全性”とは何でしょうか。以下で整理してみたいと思います。
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