ソリッドワークス・ジャパン SOLIDWORKS 2018
3次元資産の活用をより強化した「SOLIDWORKS」、CAMやデータ管理の新製品も登場(2/2 ページ)
設計者の負荷を軽減する機能強化と新ツール
SOLIDWORKS 2018では、同じ図面を従来よりもさらに短時間で作成できるような図面機能の強化もなされている。1つは小数点以下の表記の効率化がある。寸法、公差の設定において、小数点以下の表示桁数をそれぞれ個別に設定できるようになった。また、JIS規格に対応した海外図面の作成を支援する機能として、BOMテキストなどの英文を大文字表記に一括変換できる機能を実装した。さらに、2次元図面による運用が主である現場に対する支援機能として、3次元図面情報から2次元図面を早く仕上げるための機能としてドラッグ&ドロップ機能を強化している。
2つ目の新製品「SOLIDWORKS Manage」もSOLIDWORKS 2018から提供を開始する。SOLIDWORKS Manageは、これまで提供してきた「SOLIDWORKS PDM Professional」を拡張するデータ管理ツールである。SOLIDWORKS PDM Professionalでは、ファイル管理とユーザー/グループ管理機能を提供していたが、「それだけでは不十分だ」というユーザーからの声を受け、これらにプロジェクト管理、プロセス管理、アイテム管理、ダッシュボードレポート機能を追加したSOLIDWORKS Manageを製品化した。「SOLIDWORKS PDMと同じSQL DBを使用しており、SOLIDWORKS PDMの設定情報を共有することができる」(同社)。SOLIDWORKS Manageの中にSOLIDWORKS PDM Professionalが同梱された形で提供される。既にSOLIDWORKS PDM Professionalを利用しているユーザーが、SOLIDWORKS Manageにアップグレードすることも可能だという。
また、設計者の負荷を軽減する機能として、自由表面の機能強化を実現した「SOLIDWORKS Flow Simulation 2018」を提供。液面の挙動予測と検証を実現するもので、既存ユーザーからの要望が多かった解析機能の1つで「ようやく実現した」(同社)という。「例えば、液体の入ったタンクの重心がどのように変化するかや、どのように液体がこぼれてしまうかなど、設計データを含めた検証を行える。液体を扱うような生産設備などの設計、解析で活用できるのではないか」(同社)。
あらゆるシーンで活用するための機能拡張
さらにSOLIDWORKS 2018ではより多くのデバイス、より多くのデータ、より多くのシーンで活用するための機能拡張も行われている。
まず、タッチスクリーンを搭載したノートワークステーション上での操作性を大きく向上させた。マウスを使用せずにタッチ操作で設計編集作業が進められるようになったという。例えばタッチペンや指で描いた線、円、円弧などを、SOLIDWORKSのスケッチデータに変換して編集が行える。その他、タッチモードの切り替え、虫眼鏡による拡大、専用数値キーパッド、右利き/左利き用レイアウトといった機能を提供する。
データの扱いに関しては、他社CADデータをSOLIDWORKSの中で、SOLIDWORKSのネイティブデータと同じような感覚で設計および編集が行える「3D Interconnect」があるが、これを強化。従来サポートしていた他社CADデータに加え、中間フォーマットである「STEP(AP203/214/242)」「IGES」「ACIS」に対応した。また、他社CADデータ/中間フォーマットに含まれるユーザー定義プロファイル(材質や設計者名といったメタ情報)をSOLIDWORKS環境上で読み込めるようになり、BOM作成に大いに役立つという。
そして、「SOLIDWORKS Visualize Professional 2018」では、より多くのシーンで活用できる機能として、多数のVRデバイスに対応。SOLIDWORKSで設定したカメラや照明などの情報をインポートしてVR環境で利用できる他、VR向けに球形レンズ出力にも対応する。
そういえば……あの機能は?
なお、今回の発表会で詳細は明かされなかったが、TechFactoryの商用3D CAD製品カタログ「“派手さ”はないが本来の設計業務で輝きを放つ、堅実派3D CAD『SOLIDWORKS』」の中で紹介した、トポロジー最適化機能についてもSOLIDWORKS 2018で実装されているという。「SOLIDWORKS Simulation Professional/Premium」ユーザーがSOLIDWORKS 2018にアップグレードするとトポロジー最適化機能を標準で使用できる。「このトポロジー最適化機能のエンジンや将来性については、ぜひ『SOLIDWORKS WORLD JAPAN 2017』の会場で詳しく話を聞いてほしい」(同社)。
最後に、今回紹介した製品ラインアップの価格情報を以下に示す。
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