IoT時代の組み込み系ソフトウェア品質(2)
組み込みソフトウェア品質の「特異性」と付き合い方(4/7 ページ)
2.2 再考JIS X 25010:2013
次にJIS X 25010:2013(ISO/IEC 25010:2011)による、システム/ソフトウェア製品品質の特性を見ていこう。
以前の規格と見比べると、25010では項目がいろいろと追加されていることが分かるだろう。この手の規格はどうしても、項目の削減が難しく、項目は単調増加していき、最終的には複雑怪奇になる傾向にある。異常なまでの肥大した規格になり、開発現場で使われなくなるとその規格に革命が起こり、再び、規格はシンプルになる。これを繰り返しているのである。
25010で増えたのは、今回の“目玉”となるセキュリティと互換性である。セキュリティが副特性から主特性へ出世したのは、もちろん最近のセキュリティ重視の風潮を反映したものであり、特にIoT品質を考えるときは重要である。これについて異論を唱える雰囲気ではないだろう。この連載でもセキュリティと品質の関係について後述する。
互換性がソフトウェア品質の主要因になったのもうなずけるだろう。エンタープライズ系のソフトウェア開発ではOSや各種のミドルウェア、ツールなどが入り乱れている世界では互換性は品質と開発の鍵を握っている。組み込み系品質でも互換性が重要になってきているのは感じられるだろう。
IoT時代になると、他のものに「つながる」という性質が命になり、互換性よりも積極的な「接続性(相互運用性)」が強く望まれる特性になるだろう。きっと主特性になるだろう。
以上がソフトウェア品質の規格の現状と未来である。これからも品質定義は変遷していくだろう。さらに特性が増えていくだろう。冗談でなく、主特性が10個になる日も近い。
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IoT時代の組み込み系ソフトウェア品質
組み込みソフトウェアにおける「品質」とは、一体、何者であろうか。多用されている言葉であるがその実態はようとしてしれない。この連載ではIoT時代の組み込み系ソフトウェアの品質」をテーマに開発現場の目線で見ていく。出演者は情報系に籍を置く大学1年生の紅美 香美(くみ こうみ)と品質 寛容(しなしち ひろい)。
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