モノづくり技術者の転職ゲンバから(8)
技術未経験からモノづくり技術職へ――オリジナルマッチングによる転職成功事例(3/3 ページ)
採用、技術担当者はどこを見ている? ~リアルな目線~
未経験からのチャレンジですが、基本的にポテンシャル採用ですから、企業側としてある程度年齢に関して線を引いています。企業側から見て、育てられると感じるラインです。これはその企業の年齢層や、過去の実績などによって違ってくると思います。
当然、知識や技術のベースも見られます。モノづくり技術者の場合、大きく分けて、機械、電気、ソフト、化学、製造などがあります。それらの基礎になる知識、技術を問われます。例えば、それらの専門教育を受けているか、短くても実務経験やそれに準ずる経験があるかなどです。また、自主的に学習して該当資格を取得したなども評価ポイントとなり得ます。
さらに、学習意欲も重要です。ここで大切なのが、「何をしているか」です。例えば面接で「未経験でもやる気がありますか? 勉強意欲はありますか?」と聞かれたとします。当然、「やる気はあります! 勉強意欲もあります!」と答えると思いますが、間髪入れずに「それじゃあ、今は何の勉強をしていますか?」と聞かれるでしょう。そこで「いえ、今は忙しくて勉強できていません」や「入社したら頑張って教わろうと思います」と答えてしまうと、面接官に「もしかすると、口だけかも……」と疑いの目で見られてしまうかもしれません。実はこうした回答をしてしまう人が意外と多いのです。本気でチャレンジしたい人は、既に何かしら始めているはずですし、そうした姿勢こそが、「未経験でも頑張ってくれるかもしれない」という期待に変わるのです。ちなみに、筆記試験や実技試験を取り入れている企業もあります。
そして、最後の決め手になるのが、モチベーションの高さです。面接では、「なぜモノづくり技術者に挑戦しようと思ったか?」「先々どうなりたいか?」「モノづくりが好きなのか?」と、本気度を聞いてきます。「好きこそ物の上手なれ」といいますが、好きでモチベーションが高ければ、未経験からのチャレンジでも頑張れるだろうと企業側は期待しているのです。
このように、採用企業側に「この人なら育てられる」と思ってもらうことが重要です。さらに、技術部門の方に「この人を育ててみたい」と感じてもらえれば、きっとその転職活動は良い方向に行くと思います。
未経験からモノづくり技術者へチャレンジしたい皆さんへ一言!!
何事も、未経験のことにチャレンジするのは簡単ではありません。苦労なくして成功はあり得ません。しかし、成功している先人もたくさんいます。本気でチャレンジしたいことであれば、人生をかけて取り組んでみましょう。その先に、きっと夢の実現というゴールがあるはずです。
実際、未経験からモノづくり技術者へのスタート地点に立てた人、その後順調に成長した人、なかなか成長できずにもがき苦しんでいる人、その全ての人たちがそれぞれ良い表情をしていました。自分自身も、周囲で支援してくれる人たちも苦労が多いと思いますが、その分、得られる喜びも大きいはずです。
ただし、未経験からのチャレンジは非常に高いハードルです。成功する可能性は高くありませんし、たくさんの苦労があるはずです。チャレンジする前にしっかりと考えて、覚悟を決めてから取り組むことを強くオススメします。
さて本連載は、今回で最終回となります。長期間、お付き合いいただき誠にありがとうございました。本連載が、少しでもモノづくり技術者の方々や技術者を目指す皆さんのキャリア形成の一助になれば幸いです。日本のモノづくりがもっと元気になり、技術者である皆さんの活躍の場がどんどん広がっていくことを願っています。(連載完)
筆者プロフィール
日本アルテック株式会社 浦林 次郎(うらばやし じろう)
大学(電気工学科)卒業後は、大手技術派遣会社へ入社。技術職としてデジタルカメラのハードウェア開発などを経験。その後社内キャリアチェンジにより営業職となり、自社社員の派遣先開拓、担当技術者のキャリアサポートを行ってきた。その中で、産業カウンセラー資格を取得し、自身の仕事を見つめ直したときに、さまざまな経験の中でもキャリア支援に特化した仕事をしたいと感じ退職。自身の転職活動で多くの人材紹介会社と接したことで、学んできた『キャリアコンサルティング』と、世の中の『人材紹介ビジネス』との埋められないギャップを痛感し、自分たちの考えが実現できる『日本アルテック』で『本物のキャリアコンサルティング』を目指し日々精進中。
日本アルテック株式会社 https://www.altechjp.com/
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モノづくり技術者の転職ゲンバから
転職を考えているエンジニアの皆さん! これからの転職活動に不安はないでしょうか? 本連載では“転職活動のリアルなお話”を交えながら、皆さんの今後のキャリアを考える上でのヒントを提示していきます。自身の転職、エンジニアとしてのキャリアビジョンを見つめ直すきっかけにご活用ください。
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