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「鶏と卵」を抜け出しそうな、Armサーバの現在地大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(2/3 ページ)

Armといえばスマートフォンから車載、産業機器まで広く使われる組み込み機器向けという印象が強いものの、最近ではサーバ市場での利用を見込む動きも強くなっている。Intelが強みを持つ市場であるが支持の輪は広がっている、その「現在地」とは。

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ARMv8で加速するサーバ向けArm向けプロセッサ

 さてその一方で、こうしたArmのプロセッサIPを使わず、自身によるプロセッサ開発を決めたベンダーも少なくない。

 PowerPCベースのプロセッサを作っていたAPM(Applied Micro Circuits Corporation)、MIPSベースのネットワークプロセッサを作っていたCavium Networks、同じくMIPSベースのネットワークプロセッサを作っていたNetLogic(を買収したBroadcom)、そしてAMDなどがいずれも早い時期にARMv8Aのアーキテクチャライセンスを取得、独自Armコアの開発に乗り出した。

X-Gen

 最初に製品を投入したのはAPMで、4-Issue WideのSuperScalarを搭載した「X-Gene」を2012年に発表、2013年より販売している(Photo07)。

Photo07:2012年のHotChipsにおける同社の発表資料
Photo07:2012年のHotChipsにおける同社の発表資料より。L2キャッシュは2コアで共有で、この2コアのペアが4〜8個(つまり8〜16コア)

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