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「GbEのMarvell」より脱却なるか、Caviumの買収は理想的だが新CEOの手腕は不明大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(1/2 ページ)

ネットワークプロセッサに強みを持つMarvellが、同種企業であるCaviumの買収を発表した。製品も顧客も重複が少なく、ARMサーバ向けSoCなどで存在感を高めているCaviumのハイエンド製品はHPCやクラウドからの関心も高く理想的といえるが、買収後にうまく事業が回転するかは不透明だ。

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 そろそろエレクトロニクス業界のM&Aブームも去ったか、と思いきや2017年11月初頭にBroadcomがQualcommに1000億ドル規模の買収を持ちかけ、Qualcommがこれを拒否するといった騒ぎになっている。ただその一方では、MarvellがCaviumを買収することを発表しており、こちらは順調に進んでいるようだ。

「GbEといえばMarvell」という時代があった

Photo01:2005年のSpring Processor ForumでFeroceonを発表するSehat Sutardja氏
Photo01:2005年のSpring Processor ForumでFeroceonを発表するSehat Sutardja氏。

 MarvellとCaviumはいずれも積極的に情報を出す会社ではないのだが、まずはMarvellについて紹介する。MarvellことMarvell Technology Groupは1995年創業と比較的新しい会社である。創業者はSehat Sutardja氏(Photo01)で、2016年まではこのSutardja氏が最高経営責任者(CEO)を勤め、彼の奥さんであるWeili Dai氏が最高執行責任者(COO)を勤めていた。ちなみにMarvell Technology Groupの本社はバミューダ諸島に置かれており、米国でのオペレーションは子会社のMarvell Semiconductorが行っている。

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